取り留めの
ない会話
ぽろぽろとお互いの口からこぼれる単語。
その声も、上品に動く口のかたちも私の好きなものだ。
「花」
「な・・・ナイトウォッチ」
「ち、ち、チョコ」
「こー、虚空牙」
「が、がんもどき」
「きーきーき・・・霧間誠一!」
「また『ち』?・・・ちょうちょ!」
「よ・・・・・・・・・よーちゃん」
「へ?」
「あ、『ん』がついちゃったわね。それじゃあ・・・」
「え、いや。そうゆうことじゃなくて」
「よーちゃん大好き」
「・・・え。ぇえええ!」
「あら、これじゃあ文章だわ。私の負けね」
「あの、しずるさん今のは・・・」
「よーちゃんはしりとりも強いのね」
「・・・・・・・・・・・・」
私の顔は絶対に、リンゴみたいに真っ赤になってたと思うのだけど目の前の彼女はそんなこと知らないわって顔で笑うから、私は何も言えなくなってしまうのだ。
先生!しりとりは会話ではありません!
(まぁいいじゃん)
2007 7 18